石橋 とり竹 本店 にて

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 連休期間が終わり、休みを取っていた「連休のお得意様」たちにも、日常が戻ったようである。実は、連休に働いた人より、連休に「休む」というものとサービスにお金を落とした人たちの方が、はるかに疲れているのではないか、そんな事を思いながら、普段より多くの車であふれる国道でハンドルを握っていた。

 小生、自動車通勤である。最近は、久しぶりに手に入れたバイクで通勤することも多い。ピンクナンバーーの原付二種の中には、走行中の自動車の列を縫うようにして走り去るものも多いが、そういうことはしない。信号や渋滞で詰まっている時だけやんわりと車を抜かせてもらうのだが、それでも通勤時間は約半分になる。以前職場にいた若手が茨木から20分等と豪語していたのを思い出して、そういう運転なら数分で着くのだろう、と思ってもみるが、命を粗末にする積りはない。

 さて、早めに仕事を切り上げて、久しぶりに阪急石橋の「とり竹」の本店に行く。かつては本店に、寿司の「安兵衛」、とり竹PartⅡ、PartⅢ、南蛮亭と数店舗を展開していたが、最近は南蛮亭を暖簾分けしたらしく、本店、安兵衛、PartⅡのみの営業である。石橋の良いところは、地元密着。阪大生と教職員だけでも数万人になる学生街であるが、箕面、池田、豊中の住宅地にあり、風俗関係の店もないので、落ち着いて飲める。また、チェーン店が少ない事も高評価だ。

 とり竹本店は安兵衛の左わきの階段を上がった二階にある。カウンター7席程度と小上がり4人掛け座卓(掘りごたつの如く足は延ばせる)が5つ程。三階は宴会場だ。この店の良い所は、下の寿司屋からも和食、寿司を随時頼める、鯨料理がある、そしてやっぱり大瓶だ。料理のバリエーションも広い。流石に数十年やっているだけの事はある。大将(「なおちゃん」と地元の人は呼んでいるらしい)も気さくである。

 この日も鯨に若竹煮、鰹のタタキ、鉢物一つで大瓶4本も飲んでしまった。最後に奈良の「春鹿」の純米を1合。

 「階段気ぃ付けて下さいよ」と声掛けされながら、気分良く家路に付いた。

因みにここは「キリンラガー大瓶」でした。

 注 下の「安兵衛」は「サントリー モルツ大瓶」です。